防犯のすゝめ

NFTチケットとは?不正転売・偽造のリスクはある?

若年層を中心に、支払いや受け取りに現金をやり取りすることなく完結できるキャッシュレス決済が活発に利用されています。デジタル上で取引できるこのシステムは、電子チケットにも活用されています。

この記事では、電子チケットのひとつであるNFTチケットについて解説します。不正転売・偽造のリスクや利用する際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。


大阪万博にも導入された「NFTチケット」

NFTチケットは、その名の通りNFT(非代替性トークン)を活用したデジタル上のチケットを言います。暗号通過にも使用されているブロックチェーン技術が用いられており、唯一無二のデジタルチケットとして利用できることが特徴です。

2025年には大阪万博が開催されますが、今回は万博としては初となる全面キャッシュレスを導入する見込みです。各パビリオン内や店舗、飲食、物販においてもNFTチケットやデジタルウォレットを使用することがわかっています。大阪万博は、国内はもちろん海外からの観光客も含め約2,800万人の来場を見込んでいるため、全面キャッシュレスにすることで経済効果を高めることが狙いとなっています。


NFTチケットに不正転売・偽造のリスクはある?

NFTチケット最大の特徴として、紙ベースとしたチケットよりも偽造されるリスクが格段に下がり、同時に不正転売のリスクを軽減できるといった点が挙げられます。その理由は、ブロックチェーン技術を使っていることで、チケットが本物かどうか簡単に判別できる仕組みとなっているからです。

しかし、不正転売はサーバー内ではなく物理空間で行われています。転売者は、サーバーから発券された紙チケットをはじめ、スクリーンショットを流通させることで不正転売を横行させているのです。

いくらサーバー内で流通経路や移動履歴が記録されていたとしても、物理空間での取引となれば不正転売を防止するのが困難です。そのため、NFTチケットだからといって必ずしも不正転売や偽造が起こらないという訳ではありません。


NFTチケットを利用する際の注意点

安全で公正な取引が実現できるNFTチケットは、デジタル上であってもチケットそのものに希少性や価値を持たせることができ、不正利用リスクを軽減できるというメリットもあります。しかし、先にも述べたように必ずしも不正転売や偽造を防げるとは限らないため、詐欺や偽物には十分注意しなければなりません。NFTチケットを利用する際には、信頼性の高いプラットフォームまたは公式販売サイト等から購入するようにしてください。

また、市場の需給やトレーディングの活発化によって価格が変動する可能性もあるため、購入や売却のタイミングをしっかりと見極める必要があります。これまでに暗号資産やNFTマーケットプレイスなどを利用したことがない方は、取り扱い方を十分に理解しておくことも大切です。基本的な知識を持たないまま利用することは、売買のタイミングを見誤ってしまう可能性があります。

大阪万博でも活用されるNFTチケットを利用する際には、詐欺や偽物に注意すること、信頼性の高い販売元から購入すること、NFTチケットの利用方法を十分理解しておくことが重要です。安易に手を出さないようにするためにも、NFTチケットのリスクを踏まえて安全に利用するようにしてください。

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