防犯のすゝめ

NFT盗難の被害総額は140億超に!主要手口と対策を押さえて安全に管理しましょう

NFTの盗難被害は年々増え続け、昨年の調査では過去最多の被害数を記録しました。事件に巻き込まないためには事前の予防策が大切です。

今回はNFT詐欺の主な手口と効果的な対策法について解説します。

NFT盗難被害が過去最多を記録

Ellipticの最新のレポートによると、2021年7月~2022年7月に発生したNFT盗難被害額は、約140億円と過去最高額を記録したことが明らかとなりました。1件あたりの被害額は約4,200万円にも上り、最高被害額はNFTアート「クリプトパンク#4324」の盗難事件で7,200万円以上の損害を出しました。

NFTは2021年頃から海外で急速に発展した代替不可能なデジタルデータのことで、デジタルアートなどに数千万~数億円もの値段が付くこともあります。そのような巨額の取引を狙う詐欺プレイヤーにより、犯罪が多発しているのが現状です。NFT市場は低迷しつつある一方、盗難件数は増加傾向にあります。

Ellipticは「公表されている被害額は一部に過ぎず、実際の被害額はこれより大きいだろう」と指摘。NFT盗難の主な手口はフィッシングですが、年々手口が巧妙化しており、被害を防ぐのが難しくなっているとも話しています。

NFT盗難の主要手口

NFT犯罪には「窃盗」と「詐欺」の2パターンが存在し、NFT界隈ではこれらを「Scam(スキャム)」と呼びます。特に被害数が多いのは窃盗による犯罪です。

代表的な手口はパソコンを乗っ取られるもの。安全を装ったウイルス付の添付ファイルを解凍・ダウンロードさせることで、パソコン内の機密情報や個人情報を盗み取ります。攻撃内容はランサムウェア、キーロギング、リモートアクセスなどが主流です。また、カフェなどでパスワードを覗き見したり、席を離れたときにウイルスを仕込んだりする直接侵入型の乗っ取りも増えています。

悪質な手口のなかには、NFTゲームやNFTサービスを丸ごと乗っ取るケースもあります。コミュニティチャットなどの運営側を装い、ユーザーに対して偽りのリンクを発生することで資産を奪い取ります。

NFTを安全に保管する方法

NFT盗難の被害を防ぐには、コールドウォレットで保管をするのがおすすめです。コールドウォレットとはオフライン上にある金庫のようなものです。

一方、オンライン上の財布といわれるホットウォレットは詐欺や盗難に狙われやすい傾向にあります。取引所やメタマスクなどのウォレットを指し、秘密鍵がオンライン上に保存されているのが特徴です。攻撃者は秘密鍵を盗み取ることでハッキングするため、秘密鍵をどのように安全管理するかがキーポイントとなります。

コールドウォレットのようにネットから遮断された状態だと、ハッキングされにくく防御力も高まります。なかでもハードウェアウォレットは利便性と安全性のどちらも兼ね備えており、NFTを保護するには最適なツールです。

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