防犯のすゝめ

SNS型投資詐欺で約90人が逮捕!その手口や「打ち子」の実態とは?

投資を装い、SNSを通じて現金を騙し取った詐欺や詐欺未遂の容疑で、詐欺グループの拠点ビルが一斉摘発されました。これにより90人以上の逮捕者が出ています。いわゆるSNS型投資詐欺の拠点だったとのことです。今回は、その実態やSNS型投資詐欺被害に遭わないための対策をご紹介しましょう。

大阪市内の拠点が一斉捜索されたSNS投資詐欺事件

2024年7月、大阪市内の4つのビルが家宅捜索され、約1,800台のスマートフォンと約60台のPC、マニュアルなどが押収されました。SNS型投資詐欺事件として拠点が摘発されるのは全国初です。被害者は複数人とのことで、被害総額は約9億5,000万円に上る見込みとされています。

逮捕されたのは90人以上とのことですが、関与の度合いなどにより50人ほどはすぐに釈放されています。

合法と勘違いする人も…打ち子の実態とは

摘発された詐欺グループではSNSを使い、不特定多数に向けてバイナリーオプション(一定時間後に為替相場が上がっているか下がっているかを予想して投資する取引)の投資を持ちかけるなどしていた疑いが持たれています。しかしメッセージを送る「打ち子」と呼ばれるメンバーたちは、詐欺をしている認識がなかった人もいたようです。友人から営業の仕事だと紹介され、「完全歩合制の合法な仕事」との説明を受けていた人もいるといいます。中には普通の会社で働いていると思っており、突然の逮捕に驚いたという人もいたそうです。

打ち子は一部屋に20人ほどが集まり、ひたすらメッセージを送り続けます。被害者から騙し取った金額がそのまま「売り上げ」となっていたそうです。室内には月間目標が掲げられたホワイトボードが置かれ、メンバーの名前と金額、順位なども書き出されており、「売り上げ」を競い合う構造になっていました。

SNS型投資詐欺に遭わないための対策

被害が増え続けているSNS型投資詐欺ですが、自衛することも可能です。

・SNSに個人情報を載せない

経歴や資産情報などの詳細なプロフィールをSNSに載せないことが重要です。詐欺師は公表されている個人情報に合わせて詐欺話を持ちかけることに長けており、巧妙に誘い出してきます。個人情報の掲載を最小限に抑えることで、ある程度の自衛ができるでしょう。

・いい話ほど疑う

本来投資はリスクが伴うものであり、元本の保証はされていません。したがって「必ず儲かる」「絶対に損をしない」「今だけ特別」などの言葉が出てくるような投資話は詐欺である可能性が高いです。いい話であればあるほど、疑いの目で見た方がいいでしょう。

SNS型投資詐欺による被害が続発しています。投資話を持ちかけるメッセージが届いたら、まずは詐欺を疑いましょう。家族や友人に相談するか、投資先の実態を金融庁のサイトで確認することをおすすめします。

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