自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
ターゲットを騙すため詐欺師たちは次々と新しい手口を生み出しますが、カードすり替え詐欺という手口についてはご存知でしょうか。カードすり替え詐欺では、犯人は銀行や役所の職員を装い「あなたのカードが偽造されたかもしれない」などと嘘の説明をし、封筒にカードを入れさせます。犯人はその封筒を開けずに保管しておくよう伝えるのですが、そこであらかじめ用意しておいた別の封筒と入れ替えます。被害者は封筒の中にカードが入っていると思い込んでいるので発見が遅れやすい手口です。今回紹介するのはカードすり替え詐欺のマニュアルが押収されたという話。同様の手口による詐欺の被害状況についても解説します。
7月31日、大阪府警はカードすり替え詐欺のマニュアルを押収したと発表しました。警察の発表によると、このマニュアルは7月30日に詐欺未遂の容疑で逮捕した女性から押収したとのこと。警察が捜査の一環として女性のスマートフォンを確認したところ、大元となる詐欺グループから送られてきたマニュアルが見つかったそうです。マニュアルにはカードすり替えの手順が細かく指示されており、カラの封筒を出す、封筒をカードに入れるといった手順の他、「〇〇と申します。封入作業の件で伺いました」など具体的なセリフについても記載されていました。
カードすり替え詐欺の存在は2018年の段階から確認されていましたが、罪名が詐欺ではなく窃盗にあたることから特殊詐欺とは認知されていませんでした。しかし警察はこの手口をオレオレ詐欺や振り込め詐欺など、その他の特殊詐欺と実質的に同じであると判断。警察が発表するデータには2018年の分から計上されています。カードすり替え詐欺による被害は2019年上半期で1,393件。これは前年から比べると2.5倍もの数字で、被害総額は20億円を超えているとされています。
銀行や役所の職員を名乗る人物から連絡を受けたとしても、絶対にカードを渡したり暗証番号などの口座情報を教えたりしないでください。犯人はすぐに対応しないと大変だなどと煽ってくるでしょうが、公的な機関の職員がカードを受け取りに行くことはまずありえません。万が一こうした連絡を受けた場合はすぐに警察へ通報しましょう。もしすでにカードを騙し取られてしまった場合は、警察に連絡するとともに銀行にも連絡を入れてください。