自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
闇金という言葉は知っていても、個人間融資という言葉にはまだ馴染みのない人がほとんどではないでしょうか。個人間融資はその名の通り個人が個人に対し融資を行うことです。単なる友人同士の貸し借りとは違い、そこでは詐欺や性被害などのトラブルが起きることも少なくありません。
そこで今回は個人間融資がきっかけで起きた詐欺やトラブルについてご紹介します。
12月19日、個人間融資詐欺を行っていた19歳の少女が逮捕されたことが報道によって明らかになりました。犯人は全国115人から総額約200万円にも及ぶお金をだまし取っていたといいます。手口はSNSを利用したもので、融資を申し込みたいと集まった人に対し前金を要求し、この前金を手にした時点で行方をくらませるというもの。騙された人の中には小学生もいるとされています。
犯人は「以前自分も同じ手口で騙された」「取り返そうと思った」と供述しているようです。SNSは誰もが気軽に利用できるツールであるため、この事件のように未成年が犯罪に手を染めることも簡単になっています。相手の性別や年齢がどうであれ、それが安心できる材料にはならないことを忘れてはいけません。
SNSを利用した個人間融資は以前から社会問題になっていました。被害が相次いでいることから、金融庁も公式サイトにおいて個人間融資に注意を促す文章を投稿しています。
そもそも日本では個人間融資が禁止されています。営業許可を受けていない人物が融資を行うことはそれ自体が罰則対象になるだけでなく、詐欺の被害に巻き込まれたり法外な高金利を設定されたりといったトラブルに巻き込まれる恐れがあります。相手がどんな人物であれ、個人間融資を持ちかけてくる相手は信用してはいけません。
個人間融資をしている人の中には、貸主の立場を悪用し性的な対価を要求する人もいます。性行為に応じないと利息を増やすと迫ったり、支払いに応じなければわいせつな写真をばらまくと脅したりする事件も増えているとのこと。
性行為を前提にした個人間融資は俗にひととき融資と呼ばれています。一度貸し借りを行ったが最後、相手の言われるままに返済や性行為に応じるしかなくなり、お金の悩みを解決するどころかさらなるトラブルを抱えてしまうことになるのです。
国民生活センターにも個人間融資に関連する相談は増えています。どんな事情があるにせよ、個人間融資は絶対に手を出してはいけないものと考えてください。