防犯のすゝめ

巧妙な手口の「サポート詐欺」に要注意!ウイルス感染に騙されない意識を

偽のセキュリティ警告を利用し、ウイルス対策のための費用を騙し取る「サポート詐欺」が横行しています。その手口は非常に巧妙で、うっかり信用してしまう高齢者が多いとのこと。
今回はサポート詐欺の特徴や対策方法について詳しく解説していきます。

サポート詐欺を信用した男性が多額のお金を騙し取られる

宮城県警は、サポート詐欺による被害者が去年の同じ時期よりも増加していることを明らかにしました。サポート詐欺とは架空請求詐欺の一種であり、パソコン上に偽のセキュリティ警告画面を表示させ、ウイルス除去・対策のためのお金を騙し取るというものです。
被害者の多くはパソコンに慣れていない高齢者。東京都に住む60代男性は、動画サイトを閲覧していたところ突然警告アラーム音が鳴り、「ウイルスに感染したため個人情報をフリーアドレスで連絡してください」と催促されたとのこと。男性は「大手会社名だったしアラーム音にびっくりしてつい電話してしまった」と悔しさを口にしました。電話口では不安をあおるようなことを次々と言われ、最終的には127万円も振り込んでしまったそうです。
全国的にサポート詐欺の被害が報告されているため、警察はホームページなどで特殊詐欺についての情報を発信し注意を呼び掛けています。

サポート詐欺の手口は複雑で騙されやすい

サポート詐欺とは、パソコンの画面上に「ウイルスに感染しています」「個人情報が漏洩しています」といった注意警告を表示させ、問題解決のための費用を強制的に振り込ませる架空請求詐欺です。

警告メッセージのパターンは無数に存在し、「お使いのパソコンがハッキングされました」「ウイルスの〇個感染しています」「パソコンの性能が低下しています」「今すぐアップグレードしてください」「容量・メモリーが不足しています」「Windowsのセキュリティシステムが破損しています」など、本当にありそうなメッセージが表示されるため、詐欺だと気付きにくいのだそう。

不安をあおるような警告音や突然現れるポップアップ画面に驚く人が多く、思わず指示に従ってしまうのが被害者増加の原因。お金を騙し取るだけでなく、個人情報を抜き取るような手口も報告されています。最近では有名人をターゲットにしている事例も多く、いつどこで自分が被害にあうか常に注意しておかなければなりません。

警告画面が表示された時の消し方や対処法

警告メッセージやアラーム音が出ただけでは被害にあわないので安心してください。慌てず冷静に対処することが重要です。
まずは開いているブラウザを強制的に閉じましょう。×ボタンをクリック、または[Ctrl]+[Shift]+[Esc]キーを押すことで画面を閉じることができます。どうやっても閉じない場合はパソコン自体を再起動かける必要があります。電源ボタンを長押しし、強制終了を試みてください。その後、偽警告画面の情報を残しておかないために、ブラウザのキャッシュを全て削除することも忘れずに行いましょう。
電話をかけるように催促された場合は、電話番号をネットで検索し本物か偽物か確認するようにしてください。また第三者に相談してみるのも良いでしょう。
本物のセキュリティ警告であれば、「至急」「○○秒以内」といったあおる表現をすることはありません。また警告音が鳴ることもないため、そのような警告は全て詐欺と思ってください。もしもクリックしてしまったり電話をかけてしまった場合は、早急に警察へ連絡するようにしてください。

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