防犯のすゝめ

子どもを不審者から守る合言葉「いかのおすし」を牛乳パックで周知

子どもが不審者に襲われる事件は現在でもなくなっていません。子育てをしていると、わが子が犯罪に巻き込まれるのではないかと不安になってしまうものです。犯罪から子どもを守るために警察署や企業では様々な取り組みを行っています。

今回は、帯広警察署や企業の取り組みをご紹介します。


帯広警察署が行う新たな取り組み

帯広警察署では、子どもたちを不審者から守るために身近な存在である牛乳パックに防犯の標語を掲載する取り組みをスタートしています。さらに、2024年5月23日には帯広市の警察官がスーパーで啓発活動を行っています。

この取り組みは、大手乳業メーカー・よつ葉乳業と帯広警察署が協力して行ったものです。1リットルの牛乳パックに「いかのおすし」という標語とイラストが印刷されています。この標語は、子ども向けの不審者対策のポイントをまとめたものです。「ついて「いか」ない、車に「のらない」」、「「お」おごえをだす」、「「す」ぐにげる」、「おとなの人に「し」らせる」からとった言葉です。


その他にも企業が取り組みを行う事例は多い

子どもを不審者から守るための取り組みは、他の企業でも行っています。防犯CSR活動と呼ばれているものです。この活動は、誰もが安心して暮らせる社会を実現することが目的となっています。

警察との協力関係が重要な活動なので、警察も事業者の防犯活動をバックアップしています。具体的には犯罪情報の提供や活動方法のアドバイス、活動事例の紹介などです。企業がCSR活動を行うと、地域住民からの信頼が高まったり、社会貢献による企業価値が向上したりするなどのメリットを享受できます。

前述した企業の取り組み以外には、ペットボトルに防犯関連の標語を掲載する、レシートに防犯メッセージを印字する、地域の防犯パトロールを行うなどがあります。


営業スタッフが行う「ながら見守り」もその一環

北九州市では、安心して暮らせる環境を作るため、営業活動やウォーキング、犬の散歩などをしている時に防犯の視点を持つ「ながら見守り」を推奨しています。「窓から見守り」活動という登下校などの時間帯に自宅や会社の窓から子どもを見守る取り組みもあります。地域の子どもや女性、高齢者などを見守るという取り組みです。この取り組みの趣旨に賛同する企業や団体も増加傾向にあります。

子どもが犯罪の被害者になるケースはいつになってもあるものです。少しでも被害に遭う子どもを減らすためには、日常的な取り組みもポイントになります。今回紹介したような取り組みを行う企業も増加傾向にあるので、日々意識をして、子どもが防犯意識を高められるような取り組みを家庭でも取り入れてみてください。

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