地域防災に活用できる!神奈川県警察公式アプリ「かながわポリス」とは?
安心・安全や暮らしや防犯に備えた取り組みは、どの地域においても必要不可欠なものです。そんな中、神奈川県では独自の「かながわポリス」を提供しています。「かながわポリス」は、持ち運べる交番をコンセプトにし …
「共連れ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。共連れは、自宅の鍵を開けた住民と一緒に入ってくる侵入手口を言います。最近はオートロック付きの安全性の高いマンションが増えていますが、共連れで侵入されれば空き巣や犯罪の被害を完全に防ぐことはできません。今回は、共連れの実態や防犯対策をご紹介します。
マンションでは、共連れが発生しやすいと言われています。共連れは、マンションの居住者がオートロックを開錠したタイミングで一緒に侵入を試みようとする侵入手口です。オートロック付きのマンションであれば、基本的にエントランスでオートロックを解錠しなければそれ以上中には立ち入ることができません。
共連れは、居住者が解錠するタイミングを見計ってすぐ後ろに立ちます。中には不審者だと気付かず、同じマンションの住民だと勘違いする方もいます。そのため、どんなにセキュリティが高いマンションであっても、共連れの手口を使って部外者が侵入する可能性は十分にあり得るのです。
警察庁の「令和5年・住まいる防犯110番」によれば、不審人物が共連れの手口で侵入した経験を持つ人は4人に1人の割合であることがわかっています。また、オートロック付きのマンションに住む住民の8割以上はセキュリティが高く安全だと思い込んでおり、個々に防犯対策をする必要がないと考えていることも判明しています。
侵入者は、そういった居住者の「オートロック頼み」を狙って共連れを行います。住んでいるマンションがオートロック機能付きだからと言って、安全だと過信するのは非常に危険です。居住者は、オートロックに頼りきりにならず、個別に防犯意識を高める必要があります。
セキュリティ機能の高い物件として、オートロック付きのマンションを視野に入れている方は女性や若い世代を中心に多いです。しかし、オートロック付きであっても、共連れで侵入される可能性はゼロではないため、自宅の防犯対策は必須です。自宅のドアや窓の施錠を徹底するのはもちろん、郵便受けの届いた荷物や個人情報が狙われないよう、ロックをかけるなど対策しましょう。日中の留守対策としてミラーレースカーテンを使用したり、補助錠を設置したり、その他防犯グッズを使用するのもおすすめです。
共連れは、多くのマンション居住者が経験しています。まずは共連れで侵入されないよう、後ろに不審な人物がいないかよく確認し、一緒に侵入されないよう十分注意しなければなりません。オートロック付きだからと過信せず、日頃から防犯対策をしておくことも大切です。