自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
「暗い場所はキケン!」と思いがちですが、本当にそうなら昼間の時間帯に犯罪は起こらないもの。住宅への侵入被害も、14時から16時が多く、明るい時間にも犯罪の危険はあります。本当に危険なのは、「薄暗い場所」ですね。真っ暗だと、犯人も手元が何も見えません。
住まいの防犯対策をする場合には、犯人が特殊な存在と考えるよりも、行動パターンや心理は、普通の人間と同じと捉えたほうがいいですね。ただ、薄暗い場所で犯行を始めると感度が高いというだけなのです。
犯罪に巻き込まれるのを未然に防いでいくためには、「街灯があるから安心」といった考えを改めてみる必要がありますね。もちろん、夜道を歩くのにわざわざ暗い場所を選ぶことはないのですが、大切なのはそこが昼間に「見えやすい場所」か「見えにくい場所」かということ。
昼間に人目がつかない見えにくい場所でも、街灯がともると照明の効果からか、見えやすい場所だと錯覚してしまうことがあります。通勤や通学のルートとして普段から使っているところは、明るい時間帯にどう見えているのかを一度チェックしてみるといいですね。犯人が好んでいるのは、暗い場所ではなく、あくまでも人目のつかない見えにくい場所なのです。構造的に人目につきにくい、トンネルや高架下などが帰宅ルートの方は、一度帰り道を考え直してみるのもいいですね。
帰宅時に家の明かりがついていると、何だかホッとしますね。家の灯りというものは、街灯とはまた違った効果があるものです。つまり、門灯がついているということは、誰かが帰ってくるということ。そして、その人の帰りを待つためにまだ家の人が寝ていないことを表しています。犯人に人の気配を感じさせることで、抑止力につながりますね。
また、真夜中になっても門灯がついている地域は、地域全体が防犯意識が高いことを示しています。わざわざ、防犯意識の高い場所に押し入ろうとする犯人は少ないのではないでしょうか。
普段は何かと忙しくて、つい門灯の電球を取り換えるのを忘れていたり……。といったことがあると、せっかく防犯効果を高める機会を逃してしまいがちですね。チカチカと点滅する門灯の状態だと、犯人からすれば押し入りやすい家だと思われてしまうものです。
防犯グッズを買ったりする前に、まずは現在の住まいの状態を確認することが大切です。電球1個にしても、思いがけないところで、防犯効果を高めています。身近にできるもののほうが、日頃の防犯意識を高め、住まい全体の安全につながっていきますよ。