「共連れ」を経験している人は多数?マンションの防犯対策
「共連れ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。共連れは、自宅の鍵を開けた住民と一緒に入ってくる侵入手口を言います。最近はオートロック付きの安全性の高いマンションが増えていますが、共連れで侵入され …
詐欺被害と一口に言っても、振り込め詐欺やSNS詐欺、ロマンス詐欺など、被害や手口は様々なものがあり、非常に巧妙化しています。中でも多いのが、電話を活用した特殊詐欺です。自分は引っかからないと思っている方もたくさんいますが、詐欺被害に遭ったほとんどの方は同じように考えている方ばかりです。詐欺被害に遭わないようにするためには、徹底した対策が必要です。今回は、電話を活用した詐欺被害の実態や対策をご紹介します。
警察庁によれば、2024年1月~2025年3月の特殊詐欺認知件数は、最大で2,380件となっています。手口としてはオレオレ詐欺が最も多く、次いで架空料金請求詐欺、還付金詐欺、預貯金詐欺となっています。これらのほとんどで電話が活用されており、判断力が衰えてきている高齢者が狙われているのが特徴です。
電話を活用した詐欺の多くは、警察官や金融機関を名乗っています。被害者に事実かのように信じ込ませ、自宅に担当者を向かわせたり、ATMまで行かせて指定口座に金銭を振り込ませたりするのです。しかし、警察官や金融機関が訪ねてきて通帳やキャッシュカードを回収したり、指定口座に振り込ませたりすることはありません。被害に遭わないためにも、かかってきた電話の内容を鵜呑みにしないよう注意が必要です。
詐欺被害を防ぐための対策として、「防犯機能付き電話」があります。これは、自動通話録音機能をはじめ、警告メッセージや非通知電話の着信拒否、未登録電話からの着信対策などの機能が付いた電話のことです。オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺など、電話を活用した詐欺は、固定電話にかけてくるケースが多いです。防犯機能が付いていれば、不審な電話がかかってきてもいち早く気付くことができます。
また、こうした迷惑電話対策が付いた最新の電話機を選ぶ際には、補助金が使える自治体も多いです。使い慣れた固定電話が良いという方もいますが、詐欺被害を未然に防ぐためにも、特殊詐欺への対策が備わった電話機を選ぶ必要があります。
最新の電話機にするのはもちろん有効な対策のひとつですが、それ以外にも電話でできる対策があります。例えば、ナンバーディスプレイやナンバー・リクエストです。ナンバーディスプレイは相手の電話番号が表示される機能で、ナンバー・リクエストは非通知電話の場合に相手に電話番号を通知するよう応答する機能です。70歳以上もしくは70歳以上の方と同居している場合に申し出を行えば、無料で付けられます。そのほかにも、電話番号の変更や通話拒否機能・ボイスチェンジ機能を付けるといった対策もあります。
高齢者のみの世帯や、日中の時間帯に高齢者のみが在宅の世帯では、固定電話にかかってきた詐欺電話に騙されてしまうケースが後を絶ちません。防犯機能が付いた電話機への変更や、ナンバーディスプレイやナンバー・リクエストなど、迷惑電話対策を行って、被害を未然に防ぎましょう。