防犯のすゝめ

子どもに「自分を守る力」を身に付けてもらうには?小学生への防犯教育について

小学校に入学すると、登下校時など子どもだけで行動することが多くなります。帰宅してから習い事をしている子も増えており、自分の身を自分で守らなければならない場面もあるでしょう。今回は、子どもに「自分を守る力」を身に付けさせる防犯教育について解説します。


防犯教育は年齢に合わせて行うのがベスト

子ども一人で外出する際、「気を付けてね」と声をかける保護者が多いでしょう。しかし、小学生くらいの幼い子どもだと、具体的に何に気を付けたらいいか分からないことが多いです。子どもの年齢に合わせて適切な防犯教育を行うことが、事件や事故、犯罪被害のリスク回避につながります。

6~8歳の小学校入学前から低学年の頃は、具体的な防犯対策について伝えることが大切です。「何が」「なぜ」「どのように」危ないのかを話し、「危険を察知する力」を身に付けさせましょう。

行動範囲が広がる9~13歳は、危ないと思った時にその場を離れたり、人が大勢いる場所へ移動したりする「危機対応力」が身に付くような練習が必要です。防犯ブザーの使い方なども、定期的に確認しましょう。


1~3年生に向けた防犯教育

それでは具体的に、小学校低学年の1~3年生にどんな防犯教育をしたらいいか考えてみましょう。

入学前後は、「先生の言うことをよく聞いて、学校や登下校であったことを親に教えること」「寄り道せず学校からまっすぐ家に帰ること」「嫌なことは嫌だとはっきり言うこと」「家の人以外の車に乗らない、一緒に行かないこと」を子どもと約束します。

犯罪者に遭遇した時にしっかり声が出せるように、危険な場所や人から一刻も早く逃げ去ることができるように、子どもと一緒に鬼ごっこやリレーなどで「走る」「叫ぶ」体験をしてみましょう。防犯ブザーの活用も効果的なので、犯罪者から見える位置に取り付けることが大切です。電池が切れていないか、定期的にチェックしてください。

また、ルールを無視したり違反したりすることは、犯罪などの危険に巻き込まれるきっかけになる可能性があります。なぜルールがあるのか、守らないとどうなるのかを親子で話し合い、ルールに従う意味を考えてみましょう。


4~6年生に向けた防犯教育

行動範囲が広がり、一人で出歩くことも多くなる小学校高学年の子どもには、どんな防犯教育をするべきでしょうか。

まずは家庭で「安全マップ」を作成し、日が暮れると暗くなる場所や事件・事故があった場所などを話し合います。さらに、危険な目に遭った場面を想像して、どのような危機回避方法があるか考えてみましょう。例えば不審者に手を掴まれたら体や手を大きく振り回して逃げる、防犯ブザーを鳴らし大声で叫びながら逃げるといった具体的な逃げ方について練習しておくことも大切です。

「気を付けてね」という声掛けだけでは、十分な防犯教育とは言えません。まずは子ども本人に危機感を持たせるため、どのような場面で危険に遭いやすいか、どんな被害が想定されるか親子で話し合ってみましょう。

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