防犯のすゝめ

無人・格安ジムで窃盗被害に!利用者ができる対策はある?

近年気軽に通えるスポーツジムとして、無人・格安ジムの出店が増えています。無人・格安ジムは一部店舗を除いて24時間営業となっている店舗が多く、月額2,000~3,000円程度で通えることから、若い人を中心に人気を集めています。しかし、ここにきて無人・格安ジムの利用者から窃盗被害を受けたという声が増え始めているのです。

今回は、無人・格安ジムで起きている窃盗事件の概要や施設側の責任、利用者ができる対策方法などを解説します。


窃盗被害が続発している無人・格安ジム

2025年5月7日、大阪市内で営業していた無人・格安ジムで女性のカバンを盗んだとして、大阪府内に住む少年(18)が窃盗容疑で逮捕される事件が発生しました。他にも、同じく大阪市内で30代の女性が仕事帰りに立ち寄り、荷物棚にカバンを置いていたところ、棚からカバンが消えており、店の外にカバンが捨てられていて中に入っていた財布から約6万7,000円が抜き取られる事件も発生しています。

無人・格安ジムはその名の通りスタッフが基本的に不在であり、荷物棚にも鍵が付けられていないことが多いです。そのため、運動に集中していると誰かに荷物を取られてしまう可能性は非常に高いと言えます。


施設側に責任を問うことは可能?

こうした窃盗被害が続発している中で、万が一自身も窃盗被害に遭った場合、セキュリティ対策を怠ったとして施設側にも責任を問うことはできるのでしょうか?結論から言えば、利用規約によっては責任を問うことはできません。

例えば代表的な無人・格安ジムの「chocoZAP」では、利用規約の賠償責任の項目について、「紛失・盗難・傷害その他の事故について、当社はその故意または重過失による場合を除き、一切の責任を負わない」と記載されています。また、「ジム利用における衣服や貴重品その他所持品に関しては、会員自身の責任で管理するもの」とも規定されていました。つまり、窃盗被害が起きたとしても施設側が責任を負うわけではなく、また荷物の管理もすべて利用者の責任であることが明記されています。


利用者ができる対策方法はある?

無人・格安ジムを利用する中で利用者ができる対策方法としては、一番は「貴重品を持ち込まない」ことが挙げられます。スマホや鍵など、最低限の持ち物だけを持参するようにしてください。持ち込まなければ盗まれる心配もありません。また、ジムに入会する前にセキュリティ対策についてチェックしておくことも大切です。監視カメラはどこに設置されていて、常に録画状態にあるか、会員カードや顔認証システムなどを使って出入りが制限されているか、警備会社と連携しているか、などを確認した上で利用すると安心度も高まります。

スキマ時間に利用できるのが大きなメリットの無人・格安ジムですが、セキュリティ対策が万全ではない施設も少なくありません。荷物の管理は自己責任となってしまうため、貴重品はなるべく持ち込まず、目の届くところに置くなど対策を講じるようにしましょう。

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