防犯のすゝめ

義援金を募る悪質な詐欺!募金詐欺で狙われやすいPayPalについて解説

トルコ大地震の義援金を悪用した詐欺が横行しています。この手の詐欺ではPayPalがターゲットとなりやすいことをご存じでしょうか?

今回はPayPalが狙われやすい理由と、安全に使うための注意点を解説していきます。


トルコ大地震の募金を装った詐欺が横行

2023年2月6日、トルコ南部を中心にM7.8の大地震が発生し、5万人以上の死者を出しました。また、現在でも約100万人が避難生活を強いられており、必至の救援活動中です。トルコ大使館や国連、日本赤十字社などでは復旧の手助けとして募金を募っています。

しかし、このような募金活動を悪用した詐欺が世界中で横行しているという悲しい現状があります。英BBCのニュース番組では、SNSのライブ映像で偽りの支援活動を配信するネット詐欺が報道されました。「トルコを助けよう」「寄付しよう」といった字幕が表示されますが、笑い声の音声が入り込んでいるとのこと。

また、Twitterでは仮想通貨で支援すると偽ったツイートも確認されています。ビットコイン、イーサリアムなどの有名な仮想通貨による詐欺が多いようです。

さらに、PayPalを使った募金活動も発見され、詐欺の疑いが高いとのこと。PayPalは募金詐欺に悪用されやすい傾向があり、募金する場合は注意が必要です。 


PayPalが狙われやすい理由

PayPalは世界中で利用されているメジャーな決済サービスの一つです。しかし、数ある決済サービスのなかでもPayPalはネット詐欺に悪用されやすいといわれます。

その理由は、誰でも簡単に決済手続きできるからです。決済方法でPayPalを選択し、IDとパスワードを入力するだけで支払いが完了します。会員登録不要でアカウントにログインすれば決済できる便利なサービスですが、一方で手軽さ故に詐欺師たちのターゲットとなりやすいのです。

また、フィッシングメールが多いことも詐欺に使われやすい理由の一つです。PayPalのセキュリティ体制はしっかり整っていますが、世界中で利用されているためフィッシングメールが届くことも多いといわれます。PayPalになりすまして偽サイトへ誘導したあと、金銭や個人情報を盗み取るのが代表的な手口です。


PayPalを安全に使うためには

PayPalでのトラブル被害に遭わないためには、詐欺に対する日々の意識が大切です。PayPalを初めて利用する方やインターネットでのやり取りに慣れていない方は、以下4つの注意ポイントを心がけるようにしましょう。

・メール本文に不適切な内容が含まれていないかチェック

日本語の誤り、URLが正規のものと異なる、急がせるような文言、などが読み取れる場合は要注意です。

・送られてきたメッセージを信じすぎない

無条件に信じるのは危険です。特に金銭が絡む内容は正規のものかどうかきちんと確認しましょう。メールに添付されたURLは簡単にクリックしてはいけません。

・相手が指示する送金方法に注意する

送金方法を無理やり指定してきた場合は詐欺の可能性が高いでしょう。相手から指示された取引ではPayPalの保護プログラムから外されます。

・うまい話に簡単に乗らない

巧みな言葉を使って誘導してくる場合がありますが、うますぎる話はすべて詐欺だと思っておくべきです。曖昧に返答せず、きっぱりと断るようにしてください。

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