防犯のすゝめ

詐欺を知っていても被害を受けてしまう!詐欺をテーマにしたおすすめ映画を紹介します

絶対に大丈夫と思っていても詐欺に遭う人はたくさんいます。詐欺の最新情報に対して常にアンテナを張っておくことがリスク軽減につながります。

今回は詐欺をテーマにした映画とケース別の相談窓口を紹介します。この機会に詐欺への意識を高めておきましょう。

被害者の約6割は詐欺手口を知っていても騙される

新潟県警が詐欺についての意識調査を行ったところ、被害者の約6割は「特殊詐欺の手口を知っていたけれど被害に遭ってしまった」と回答しました。

また、対象者のほぼ全員が「特殊詐欺という言葉を知っている」という結果でした。ニュースなどを見て事前に知識をつけていても、実際に犯人から仕掛けられると「信じてしまった」「詐欺だと疑わなかった」という人が大半です。

特殊詐欺の場合、すぐに周囲へ相談しないケースが多く、その理由を聞くと「本物だと思ったから」「焦っていたから」と答えました。

新潟県で発生した特殊詐欺事件は9月時点で132件、被害額は4億2,399万円にも上り、令和以降最多記録となりました。県警は「防犯機能付き電話や留守電設定などで対策を進めてほしい」と話しています。

詐欺手口をリアルに描くおすすめ映画

詐欺に対する知識をつけるには、ニュースだけでなく映画などのエンタメから学ぶのもおすすめです。ストーリー仕立てになっているため、実際の被害ケースを想像しやすく頭に入りやすいでしょう。

今回は振り込め詐欺をテーマにした韓国映画『声/姿なき犯罪者』を紹介します。監督は詐欺被害の実例を徹底して調べ上げ、非常にリアルな犯罪描写に仕上げました。詐欺を学ぶ第一歩としてもおすすめの社会派サスペンス映画です。

【あらすじ】

釜山に住む建設現場作業員が振り込め詐欺に遭い、多額の被害を受けた。被害者の一人であるソジュンは騙し取られた30億ウォンを取り戻すため、刑事であった経歴を生かし、振り込め詐欺の犯人追跡を始める。

振り込め詐欺は「オレオレ詐欺」が代表的ですが、本映画ではさまざまな巧妙手口が描かれています。実際の犯罪事例を再現しているため、よりリアリティが増し犯罪への恐怖が高まります。また、日本でも今注目されている「掛け子」のシーンも印象的に描かれています。

詐欺被害のケース別相談窓口

警察に相談して逮捕に至っても、確実にお金が戻ってくるとは限りません。返金するには被害者側から加害者への返金交渉や訴訟手続きを行う必要があります。

ここでは逮捕してほしい場合と返金を希望する場合の2パターンに分けて相談窓口先を紹介します。

・加害者を逮捕してもらいたい場合

まずは最寄りの警察署につながる警察相談専用電話#9110に電話します。犯罪かわからない曖昧な場合や犯罪に至っていない場合でも相談を受け付けてくれます。

ネット詐欺であればサイバー犯罪相談窓口に連絡します。各都道府県に窓口が設置されているので、詳しくはホームページをご確認ください。

・返金させたい場合

お金に関する詐欺に遭った場合は、ひまわりお悩み110番をおすすめします。全国52の日本弁護士連合会が運営するサービスで、最寄りの弁護士とやり取りができます。相談は有料ですが、返金手続きや訴訟手続きを依頼することも可能です。

また、法的トラブルを無料で受け付けてくれる法テラスもあります。じっくりと相談したい方は法律事務所に相談することも検討してみてください。

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