防犯のすゝめ

2024年に多かった詐欺は国際電話を活用した手口!その内容を詳しく解説

詐欺といっても様々な種類がありますが、その中でも2024年に発生した事案が多かった詐欺事件の1つとして「国際電話を活用した詐欺」が挙げられます。どういった手口が使われているのか知るために役立ててください。


2024年に多かった特殊詐欺は国際電話を活用した手口

特殊詐欺に使われている電話番号は時代によって変化しています。特殊詐欺やフィッシング詐欺などの対策サービスを行っているトビラシステムズ株式会社による「特殊詐欺・トレンド詐欺手口レポート2024」によれば、犯行に使われる電話番号にはトレンドがあると言います。

例えば、2014年~2020年頃までは携帯電話番号や固定電話番号が主に犯行で使用されていました。2021年頃からは特定IP電話番号の割合が増加しましたが、これは取得時に本人確認の義務が無かったためだと予想できます。そのため、2023年6月に政府が050番号を契約する際には本人確認義務の方針を発表したため、2023年7月以降は、特定IP電話番号に代わって国際電話番号の犯行が急増する結果となっています。


国際ワン切り詐欺は怪しい電話番号に注意!

国際電話番号を使った詐欺被害の手口として「国際ワン切り詐欺」が挙げられます。携帯電話に対してワンコールのみで電話をかけるワン切りを使った詐欺手口となっています。ワン切りのみでは詐欺とはなりませんが、着信者が折り返して電話を掛け直すと詐欺となる仕組みです。

国際ワン切り詐欺では、多くの場合「プレミアム課金番号」となり、電話をかけた側に通話料の支払いが発生します。また、その一部が番号登録者となる詐欺師に通信会社からのキックバックとして支払われるため、電話を掛け直すだけで詐欺師は儲かる仕組みとなっています。電話をかけた時間が長くなればなるほど料金が発生して詐欺師が受け取る費用も増えるため、中には、自動音声や理解できない外国語を流して時間を稼ぐケースもあります。


オレオレ詐欺に引っかかる若者も増えている

また、国際電話を活用したオレオレ詐欺被害も増えています。オレオレ詐欺とは、親族や弁護士、警察官などを装って親族が起こした事件や事故に対して示談金を求めて金銭をだまし取る詐欺被害です。

オレオレ詐欺と聞くと、高齢者が引っかかることを予想する方もいますが、近年では詐欺被害に遭う若者も増加しているのです。若者が引っかかりやすいケースとしては、自分の携帯電話番号や銀行口座が犯罪に利用されていると伝えられるケースです。警察官を名乗る人物から電話があり、「犯罪に利用されているため容疑がかかっている」などと言われ、「逮捕されないためには保釈金が必要」などと金銭を要求される手口です。「銀行口座を調査する」などと言って、口座番号や暗証番号などを求められるケースもあります。

警察官を名乗る人物から電話があった場合には、氏名だけではなく部署や内線番号などを確認し、一度電話を切ってから警察署に確認してみましょう。

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