「金融庁の識別番号」で騙された?!実際の手口と対策方法を解説
近年、様々な手口の特殊詐欺が増えています。「警察」や「弁護士」などを語る手口もありますが、なかには「金融庁」を名乗る特殊詐欺も多発しています。今回は「金融庁の識別番号」に関係する特殊詐欺についてご紹介 …
近年、利便性の高さからQRコード決済が利用されています。スマホにアプリをダウンロードして利用できるため、現金を持ち歩かずこれらの決済方法を活用している方も多いでしょう。その一方で、PayPayカードを騙るフィッシング詐欺も横行しているので注意しなければなりません。そこで今回は、PayPayカードを騙るフィッシング詐欺の手口や被害に遭わない方法をご紹介します。
2025年6月20日、PayPay株式会社はPayPayカードのフィッシング詐欺に対しての注意喚起をしています。その内容は、PayPayカードの請求メールを装い、他社サービスとの連携画面に誘導させ、第三者の他社カードのアカウントと連携してPayPay支払いにさせるというものです。
この注意喚起のきっかけは、6月18日にQRコードを読み取っただけでWINTICKETと連携されてしまい、支払いが行われたことが理由です。当該事象は「スマートペイメント」が悪用されたことが原因で、サービスの連携や支払いのための手続きを簡略化できる機能であり、ごく一部のサービスで利用されていたものです。これをきっかけにPayPay側は連携先が表示されて実行操作を自身で行わない限り連携できない仕様に変更しました。
PayPay支払いは便利なので利用者も多くいますが、このようにQRコードを読み取っただけで勝手に支払われてしまうことはとても不安です。そのため、実際に同じ手口で実行できるか検証した人物も登場しました。
手口を再現した人によると、WINTICKETのアカウントを作成して連携用のQRコードを2つ発行後、それぞれをPayPayアプリで読み取り両方のアカウントが連携できていることを確認してみました。さらにWINTICKETの支払い手段をPayPayにしてPayPay経由で残高チャージが可能か確認したそうです。すると残高がなくても「チャージして支払う」を選択すれば銀行口座から引き落とされることが確認できました。
利便性が高いものであっても、簡単な方法で詐欺に引っかかってしまうケースがあります。特に最近の傾向ではPayPayの正規サイトへ誘導後に送金させる手口、チケットなどの購入画面に誘導する手口があります。不審なメールを受け取った場合はメールを開かずにそのまま削除するようにしましょう。
PayPayは誰もが使う機会のあるQRコード決済のひとつであり、現金を持たずに支払いができるため利便性の高さを感じやすいでしょう。しかし、便利になった反面、簡単に詐欺に遭ってしまう可能性もあります。不審なQRコードは読み取らず、怪しいメールも削除するなどの対策をしましょう。